矯正歯科アドバンス トップページ > 矯正治療と歯周病の関係について > 歯肉炎・歯周病の予防法
歯周病の予防は歯と歯茎の境目、歯と歯の間までしっかりと歯磨きする事やデンタルフロスを使うこと、定期検診に通うことが非常に大切です。また、不正咬合が歯周病の原因となることもあるため、矯正治療で歯並びや噛み合わせを治すことも予防といえるでしょう。
歯周病は完治しません。早い段階から怖さを認識し、予防するしかないのです。正常な歯茎、歯茎が腫れている(歯肉炎)、歯周病が進行した方を3つの例にとってみてみましょう。
歯と歯の間の歯茎の形は三角形をしていて個人差はありますが、歯茎がキレイなピンク色になっています。
歯周病は自覚症状がなく非常に恐ろしい病気です。普段からの歯磨きやデンタルフロスを使うなど、口腔ケアの意識を高め、半年に一度は定期健診に行くようにし、口腔内の状態を清潔に保ちましょう。
歯茎に炎症が起こって腫れている状態です。三角形だった歯肉が丸く腫れ上がって歯茎の色は赤色になり、歯ブラシを当てると出血する事もあります。
歯周病でなければ処置によって正常な歯茎に戻せます。歯周病の疑いがある人は、これ以上状態が悪化しないよう処置によって現状維持しなければならなく、毎日の口腔ケアはもちろんのこと、定期的な歯科医院でのスケーリング&ルートプレーニングで歯茎の中に隠れている、歯垢や歯石を取り除いてもらいます。この状態を放置すると、どんどん進行するため主治医の指示に従い、定期的に通いましょう。
右の写真は重度の歯周病になっている状態です。歯を支えている組織が破壊され歯を支えている周囲の骨(歯槽骨)がどんどん溶けていきます。
この段階での予防法はありません。溶けた歯槽骨は基本的には元に戻る事なく、歯槽骨が溶けているわけですから最終的に歯はぐらぐらしてきて抜け落ちてしまいます。
※2012年11月、新潟大が歯槽骨を再生する方法を発表しましたが今後より良い方向に進むことを期待します。
毎日の口腔ケアが将来健康な歯を1本でも多く残すための最大の予防法です。加えて定期歯科検診を受けることが非常に重要なのです。歯茎が腫れている、歯磨きする時に出血する、不正咬合が原因で歯磨きしにくい、一部分だけ強く噛んでいるなど自覚症状がある方は、一度専門の医師に相談することをおすすめします。