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「スピード矯正」とは、その名のとおり通常より短期間で行う矯正治療です。
歯に装置をつける「マルチブラケット（表側矯正や裏側矯正など）」や「マウスピース矯正」のみで治療する通常の歯列矯正は、成人の場合だと治療期間が1年半～3年と長期間になるのが一般的です。
結婚式や就職などがある場合、治療を終えたい期間を目標にこれらの装置に加え、「コルチコトミー」や「オステオトミー」を組み合わせて治療期間を短縮させる治療法です。
スピード矯正場合、歯並びの状態によって異なりますが、2分の1から3分の1、あるいは半年で終了するケースもあります。しかしこの治療法は高度な技術力を要する外科的手法であり、設備が必要ということ、歯周治療、再生療法の専門知識、技術が必要なため、治療ができる医療機関は限られています。
「コルチコトミー」は歯槽骨皮質骨切除術ともいい、麻酔を使用して歯茎をめくり、歯が動きやすくなるように骨に切れ目を入れ縫合し、歯茎の骨の代謝を促進して歯の動くスピードを早くします。手術後は歯槽骨がより強くなって、治療後の保定装置（リテーナー）の使用期間の短縮や後戻りが軽減できます。外科手術を伴いますが、処置の時間は1～2時間程で終わり、入院などをする必要はありません。
