矯正歯科アドバンス トップページ > 歯の知識 > よく噛むことで老化予防
噛むということは、食べること以外にも身体に対して様々な働きをしています。朝起きてねぼけたような状態でも、食事をしているとだんだんと目が覚めてきませんか?それは顎の筋肉を動かすことで、神経を通し脳に刺激を送るからです。
また、噛む時の動きがポンプのような働きとなって、脳にあった古い血液を心臓に送り返し、新しい血液を運ぶという役割もします。つまりよく噛むことで脳の血液量が増え、動脈硬化や脳梗塞が起きにくくなると言われています。
お年寄りが入れ歯になって自分の歯で噛めなくなると、認知症が進行するということも研究でわかってきているそうです。歳をとればとるほど、歯を失わないことの重要性が増してくるといっても過言ではないのです。
ご存知の方も多いかと思いますが「8020(はちまるにいまる)」運動というものがあります。
現在の日本では80歳での平均残存歯数は約9本で20本以上の残存歯を持つ人は約24%(厚生労働省調査)で、まだまだ不十分です。
1本の歯を失うと、他の健康な歯にも負担がかかってしまいます。その歯と噛みあっている歯、または隣り合っている歯が支えを失い、抜けたスペースに歯が倒れこみ、非常に不安定な状態になります。そしてこの状態を放置してしまうと、噛み合わせが悪いため、全身疾患に繋がってしまうのです。
そういった状況の時に、噛み合わせを回復できるのが矯正治療です。また歯を失った際、その部分だけを補える「インプラント治療」もあります。
インプラントとは、失った歯の代わりとなる人工の歯、第二の永久歯です。人工の歯根をあごの骨に埋め込み、その上に天然の歯とほとんど変わらない見た目の人工の歯を入れます。見た目に優れているだけでなく、自分の歯と同じようにしっかりと噛むことができます。
上記のようなメリットがあります。そうなると成人や年齢が高い人ほど歯科矯正治療が必要だと思いませんか?以前までは歯科矯正治療といえば、子どもがするものという認識が一般的でしたが、ここ数年はこうした40~60代といった中高年の方も増えてきています。特に女性の場合、歯がなくなることで気落ちされ、一気に老け込んでしまうといったケースも珍しくありません。歯周病だから、歯を失っているからと諦めることなく、高齢者の方も諦めずに医師にご相談されることをお勧めします。