矯正歯科アドバンス トップページ > 歯の知識 > 歯並びについて > 悪い歯並びの種類 > 叢生(でこぼこ・がたがた・八重歯・乱ぐい歯)悪い歯並びの種類
叢生という言葉はあまり知られていないかも知れませんが、歯が転位や捻転(回転)を起こし重なり合っている状態、また個々の歯の位置異常が起こり、歯がデコボコの状態になったもので「乱杭歯(らんぐいば)」と呼ばれています。
「八重歯(やえば)」も叢生の仲間です。八重歯とは犬歯(糸切り歯・真ん中から数えて3番目の歯)が外側に飛び出して牙のように見えることを言います。犬歯は前歯の中では一番最後に生えるため、行く所が無くなってしまいがちになります。
日本人は歯が大きいという特徴や、現代人は大昔の人と比べてやや顎が小さくなっている傾向があります。そのため叢生は日本人では非常に多く見られる不正咬合となっています。
叢生の原因には遺伝的なものと、後天的なものの2つが原因として考えられます。歯の生えてくるサイズと顎のサイズが全く合わず歯が色々な方向から生えてしまうことが原因とされており、顎の狭い最近の子供にも多い症状です。
また、乳歯が虫歯になってしまい、早いうちに抜けてしまうことで、その隣り合う歯が隙間に向かって移動してしまい、永久歯が正しい位置に生えなくなってしまうことがあります。幼児期に乳歯が隙間なくびっしり生えてしまっていると成長するにしたがって 永久歯が生え変わる時に生える隙間がないために叢生になる可能性が高いといわれています。その他、外傷や指や爪を噛むといった悪い癖も原因のひとつです。