矯正歯科アドバンス トップページ > 矯正装置の種類 > 小児矯正装置(床矯正装置など) > 口の中につける装置
拡大床は、歯列(歯列の横幅)を広げていくための装置です。歯列の裏側につけるプラスチック製の床部分(レジン床)、表側の歯を抑えるワイヤー、装置の中にある拡大ネジと呼ばれるネジの3点から構成されているプレートタイプのものです。
適用は主に乳歯列期や小学校低学年~高学年の混合歯列期のお子様の第一期治療に歯列の幅の拡大として使用されますが、成人矯正の際に、唇側矯正装置などの補助装置として使用されることもあります。
拡大ネジを埋め込む方向やネジの種類によって、動かす作用を調整していきます。
固定式の装置は、奥歯に固定式のバンドを装着しワイヤーが内側に沿う装置です。内側にずれて生えてきた歯を外に押し出すためや、歯列の幅を合わせるなど、色々な用途に対応する装置です。
奥歯に指輪のようなリング(バンド)を歯科用接着材で固定し、食事や歯磨きも装置を装着した状態で出来る装置です。顔や頭につける装置(ヘッドギア等)を使用する場合、固定式の装置が必要となります。
バイオネーターとは、筋肉の動きを利用して下顎の成長を促進させる装置です。下顎の未発達による上顎前突、下顎前突、過蓋咬合の症例に効果があります。ただし筋肉と顎の成長を利用する装置であるため、下顎の成長が十分に残っているお子様にのみ使用が可能な装置です。
症例によってはヘッドギアなどを併用して使用する場合があります。バイオネーターは無理なく矯正治療を行うことが可能で1年半程、就寝前に装着して頂くことで、バランスの良い顔立ちにする効果があります。
取り外しが可能な上顎に、装着する装置になります。口蓋部のプレートが、斜めになっている事により、下顎を前方に促す構造になっていいます。厚さ8mmの透明なプレートで、適応年齢は原則的には9歳前後までになります。3ヶ月程で、効果がみられます。
※なぜ9歳なのか?
顎の関節は9歳まではゆとりを持っています。この時であれば顎の関節はジャンピングプレートによって噛む位置が変わることを受け入れてくれます。しかし、それを超えると顎の関節は成長してしまっていますので、噛む位置が変わると関節に痛みが出たりします。
「過蓋咬合(噛み合わせが深い)」や「受け口(下顎前突)」など下顎が後退してしまっている場合に使用致します。この装置は装着するだけではその効果は発揮されず、口を閉じた時にその矯正力を発揮します。口を閉じて咬合した際に下顎の前歯が、上顎の斜めになっているプレートに接触をして、下顎をそのまま前方に誘導します。
バイトプレートは、過蓋咬合などによる噛み合わせの高さが低い場合に使用される装置です。この装置を装着すると装置の平面部分と下顎の前歯が、接触するようになります。
奥歯が咬み合わなくなりますが、歯は咬み合う歯を探し求めて伸びる性質があります。この性質を利用して、正しい咬み合わせに戻します。また、バイオプレートはマルチブラケットの装着後に噛み合わせを保つ際に使用するリテーナー(保定装置)としても使用されます。