矯正歯科アドバンス トップページ > 矯正治療を始める前に知っておきたいことランキングTOP10 > 虫歯・歯周病になりやすい?
プラークコントロールとは口の中の歯垢を減らすことです。プラーク(歯垢)はただの食べカスではなく細菌の塊です。虫歯・歯周病は菌の種類は違いますが、どちらもプラークが原因で起こる病気です。
矯正装置をつけると、つける前以上に普段のプラークコントロールが重要になります。より虫歯や歯周病になるリスクが高いからですね。そのため、歯科衛生士さんから正しい歯磨き指導を受けて、しっかりと正しい歯磨きをする事や矯正用の歯ブラシ・デンタルフロスを使うなど、より普段のプラークコントロールを意識しなければなりません。
また、裏側に装置が付く場合は、唾液が循環しやすいため虫歯になりにくいという利点もありますが、歯の裏側に装置が付く分、装置周辺の歯磨きがしにくくなるため、やはり同様にプラークコントロールが重要です。
また、矯正中に虫歯や歯周病になると、治療を中断しなければなりません。当然、皆さんが気にされる治療期間は伸びます。
正常な歯並びの人が丁寧に歯磨きしたとしても、プラークの除去率は7割程度で、デンタルフロスを併用することで、9割ほどになります。歯並びが悪い場合、正常な歯並びと比べて歯磨きしにくいなどプラークコントロールが困難になり、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。
上述の通り、矯正装置を装着することで、普段のプラークコントロールはより重要になります。しかしながら歯並びが悪いと、そもそも虫歯や歯周病になりやすい口腔環境だということを強く認識してください。
口腔ケアの意識が高まると、不正咬合を放っておくほうが非常に危険だということがわかってもらえると思います。
矯正治療は歯並びをよくするだけではなく、虫歯や歯周病を予防しやすい、「プラークコントロールの容易な口腔環境を整備する」ということが挙げられます。それに伴い全身機能が向上し、不定愁訴などさまざまな疾患の症状改善も期待できるのです。