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切端咬合


上下の前歯の先端どうしが真っ直ぐにぶつかっている状態のことをいいます。

正常な噛み合わせでは、上の前歯は下の前歯に2~3mm程度かぶさり(垂直的距離のことでオーバーバイトと言います)、横から見たときも上の前歯は下の前歯よりも2~3mm程度前にあります。(水平的距離のことでオーバージェットと言います)


切端咬合の原因

切端咬合の原因には遺伝的なものと、後天的なものの2つが原因として考えられております。両親のどちらかが下顎前突であれば、その子供にも同じ症状があるために遺伝的な要因があると言われています。

その他、親知らずや下顎と上顎の発達のタイミングがずれて下顎が早く発達している事や、後天的なものとしては、舌で下顎の前歯を押す癖、ほお杖、鼻づまりなどによる口呼吸や、食べ物を前歯や同じ方向で噛んだり、いつも同じ方を下にして眠ったりなどの癖、前歯の生え変わりが良好に進まない場合も原因となる場合があります。

放置すると・・・

咀嚼障害が起こる(咀嚼能率の低下、咬合力の低下)
嚥下、発音(特にサ行、タ行)がしにくい
顔の印象が悪くなる(受け口の顔立ちになる)
上下の顎の骨の成長障害(上顎の成長不良、下顎の過剰な成長)
口が閉じにくく、いつも口が開いた状態になる。また笑うと前歯や歯茎が、よく見える
全身への影響
顎関節症の原因になることもある
口腔内の清掃不良により虫歯や歯肉炎、歯周炎・口臭の原因になりやすい
歯に負担がかかり歯の一番先が欠けたり磨耗したりする場合がある
顎関節症の原因になることもある。